楽しみなキャンパス通い

 

 春を迎え、都内の某大学で公開講座の受講を始めた。週1回、6月まで講義が10回ある。7日に始まったばかりの講義内容はさておき、大学を卒業してから44年ぶりというキャンパス通い(卒業した大学とは別)に、久々のうきうきした気持ちを感じている。

 

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新学期を迎えた東京都内の大学キャンパス

 講座のテーマは「日本の中世」。現在NHK放映中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台となっている時代をはさんだ、平安後期から織田信長豊臣秀吉徳川家康らが登場する織豊政権を経て江戸幕府へと続く400年余の時代が該当するという。

 私たちの世代では、受験用に「いい国(1192年)つくろう鎌倉幕府」と暗記したことのある人は多いだろう。教科書でも鎌倉幕府の成立をもって武士を中心として封建時代、いわゆる「中世」へと移行すると確か習ったと記憶している。ところが講師によると、その通説も今は古くなり、教科書も白川上皇による院政が始まり、領域型の巨大荘園が展開し始める12世紀後半ごろから「中世」が始まると記述するようになっているという。ちなみに参考に見せてもらった高校の日本史教科書はカラー印刷されていた。高校卒業からだと今年でちょうど半世紀、隔世の感を深くした初講義だった。

 6月中旬まで、これからもキャンパス通いを楽しもう。